【あらすじ・感想・評価】『オールド・ルーキー』松井秀喜も絶賛!


製作国:アメリカ
日本公開:2003年1月18日

目次

<スタッフ>

監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:マイク・リッチ
音楽:カーター・バーウェル
撮影:ジョン・シュワルツマン

<キャスト>

ジム・モリス :デニス・クエイド
ロリー・モリス :レイチェル・グリフィス
ジムの父親 : ブライアン・コックス
オリーン :ベス・グラント

<あらすじ・感想・評価>

みなさんいかがお過ごしですか?
僕は最近、松井秀喜の『不動心』という本を読み非常に勇気づけられました。

『不動心』という本は、当時メジャーリーガーだった松井が左手首を骨折し、しばらく試合に出れなかった時期に書かれた本です。一切の運動を禁じられ、本を読んだり映画を観て過ごす日々を送っていたそうですが、今回紹介する『オールド・ルーキー』にとても励まされたとの事です。

噂には名作と聞いていたんですが、まだ見ていなかったのでこのタイミングで鑑賞しました。
この作品はジム・モーリスという怪我で野球を断念した元投手が、35歳にしてメジャーリーガーになったという奇跡のような実話を基にした映画ですが、見るとこれがびっくりするぐらいの傑作でした。

それではあらすじや見どころなどを感想を交え語っていきます。


【野球を諦めた男】

 35歳のジム・モリスは、テキサスで妻と3人の子供達と暮らし、高校で数学の先生をしています。演じるのはデニス・クエイド。彼が出ている映画で印象に残っているのは『ヤング・ゼネレーション』と『オーロラの彼方に』。淡いブルーのジーンズと田舎の広い大地が良く似合う俳優さんですね。個人的にメル・ギブソンの顔を優しくした感じがします。

ジムは先生をする傍ら高校の野球チームのコーチも勤めています。彼は練習で生徒達に熱い指導をしますが、彼らはやる気があまりないんですね。というのも、この3年間で毎シーズン1勝しかすることが出来ず自信を無くしているんですね。10点差をつけられて負ける試合がある程の弱小チームです。「どうせ練習したって勝てねーよ」って空気がプンプンです。


【久々の投球で奇跡の157㎞】

 そんなある日、打撃練習の際バッティングピッチャーが中々練習に来ないんですね。「練習試合も近いのになんという体たらく」ということで渋々ジミが代わりに投げることになるのですが、チームの全員がどよめきます。

彼らはジムがプロのピッチャーだったことは知っていましたが、実際の投球を見たことがなかったんですね。ジムは現役時代怪我に悩まされ、4度手術をしますが、結局メジャーの夢は諦めて、教師になることを選びました。人前で投げるのも久しぶりなんですね。

そんな訳で、生徒たちは元プロの球に期待しますが、当然打撃練習なので本気では投げません。
本気の投球が見たい生徒は「本気で投げてみてよ」と冗談半分でジミを煽ります。

ジミもまんざらでもありません。久しぶりにマウンドに立って高揚していたのでしょう。また練習を見に来ていた息子にあんな期待の籠もった眼差しを向けられたら断るわけには行きません。

ジミは振りかぶり本気で球を投げると、ボールを受けたミットからは物凄い音が鳴り、打者は仁王立ち。周囲は何が起こったのかわからないままミットに収まったボールを見ています。

「す、凄い球だ!!」
誰からともなく、その言葉が口から漏れて、生徒たちは歓声を上げます。

驚くのが、ここの部分は誇張ではなく実際の出来事なんですね。
ジミはの球の速度は現役時代130㎞台後半だったのですが、久々に投げたら157㎞まで速度が上がっていたそうなんです。これは凄いですよね。プロでも157㎞なんて豪速球を投げられる投手は数えるほどしかいないのに、ましてブランクがあり30代の後半で投げるなんて、神様からのギフトとしか思えません。(オレも欲しい)

でもこの時点で、ジミは自分が現役復旧するなんて思っていないんです。
(もしこれが新庄だったなら直ぐに思うでしょうが)

それよりも家族を養うことに必死なんですよね。3人目の子供も産まれたばかりで、家計はカツカツ。もっと高い給料を求めて転職活動をしている最中なんですね。現役復帰なんて夢をみている場合ではありません。

だから久々に投げて生徒達にちやほやされても、奥さんの前だとなんとなく後ろめたい。
この時のデニス・クエイドの表情が哀愁たっぷりなんですよね。

【生徒達との運命を変える約束とは?】

 そして練習試合の日を迎え意気揚々と試合に臨みますが、やはりチームは大差で負けてしまいます。
試合後、ジミは落ち込む生徒たちに「現実を直視して頑張れ、そして夢を持て!」と喝を入れるのですが、
逆に生徒たちから
先生は夢を持っているの?そんなに凄い球が投げれるのに現実を見ていないのは先生じゃないか!
と反論されます。

ジミは「俺のことはいいんだ」と流そうとしますが、かなり痛いところを突かれ動揺します。
生徒達はジミにプロテストを受けて欲しいんですね。
ジミは“地区優勝できたら”という条件をつけてプロテストを受けることを約束します。

正直この部分は映画用の脚色なんだろうなと思っていたのですが、実際に生徒達と行われたやりとりみたいです。熱すぎる。このジミと生徒達との関係性がまた良いんですよね。

目標ができた生徒達は俄然やる気を出し、チームは嘘のように勝ちまくります。
そしてなんと地区優勝してしまうんですね。

前年は1勝しかできなかったチームが優勝してしまうのですから、ここも脚色なのかと思いきや、なんとこれも実話。

 

勝因として打撃力の向上があったみたいですが、それもそのはずでジミの150㎞の豪速球に目が慣れた生徒達にとって、高校生の球は大したことありませんよね。中には1試合で30点取る試合もあったそうです。

嬉しい反面、引き下がれなくなったジミはプロテストを受けに行きます。
もちろん、奥さんには内緒です。

 

【決断の理由とは?】

テスト会場に集っているのはもちろんジミよりもだいぶ年下ばかり。
かなり浮いた存在なのですが、ジミが球を放った瞬間、スカウトマン達がざわつきます。

スカウトマンは故障かと思い何度速度計を振っても、そこに表示される速度は157㎞。、隣の人の速度計を見ても同じ数値です。ジミは一気に注目の的になり、プロの誘いを受けます。

プロ入りに悩むジミでしたが、意外にも奥さんはプロ入りに賛成してくれるんですね。
奥さんの「あなたを尊敬する息子に、父親がプロ野球選手だと言わせてあげて」というセリフにはとても胸が熱くなりました。

ジミは契約を結び、マイナーリーグでプレーすることになるんですが、なかなかうまくいかないんですね。
果たして彼のメジャーリーガーになるという夢は叶うのか…。といったところでここからは本編を見てみてください。

 

【本作のメッセージは?】

本作は意外にもプロとして活躍するジム・モリスのシーンが少ないんですよね。というのも本作は“嘘みたいな奇跡が起こるまでの過程”を丹念に描いているからなんですね。本作には「偉業や奇跡は一夜で起こるものではなく、日々の積み重ねやいくつかの偶然によって起こる」というメッセージが込められているのだと思います。

だから、打てなかった日も打てた日も、毎日毎日、来る日も来る日も1日も素振りを欠かさなかった松井秀喜選手の心に響いたんでしょうね。

あと個人的にイーストウッドの『15時17分、パリ行き』を連想しました。

僕もこの映画にとても励まされましたね。この映画を見て、毎日会社勤めのかたわら、本を読んだり、記事を書いたり、YoutubeをUPするための準備をしたり、ギターを弾いたりすることは無駄じゃないんだと強く思うことができました。

勇気が欲しい人にぜひ観ていただきたい傑作です!

ちなみに僕の奥さんとやっているYoutubeのチャンネルで松井秀喜さんのことや、彼の書いた「不動心」という本を紹介していますので、よかったらそちらも聞いてみてください。

>>「松井特集① 日本編」
>>「松井特集② メジャー編」
>>「松井特集③ 『不動心』を紹介」

 

あと、本作をYouTubeでも紹介しています。声で語ることで本作に対する思いをより熱を持って伝えることができたと思います。ぜひこちらもチェックして見てくださいね!

>>YouTubeで『オールド・ルーキー』を紹介!

 

画像出典:moviemarbie
画像出典:楽天
画像出典:IMDb

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